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「手軽に集めて、役立つ情報を返す」Project Mayの目指すもの。

 あなたのスマートフォンにはどれだけのデータ収集装置が載っているかご存知ですか。
 マイク、カメラ、明るさ検知、まだまだあります。加速度、姿勢(ジャイロ)、方位、温度、気圧、近接検出・・・・たとえば、こんな具合です。あなたのスマートフォンにはもっと多くのセンサーが付いていると思います。
 スマートフォンの情報収集能力も凄いのですが、センサ技術とデータ収集技術の進歩によって、さまざまな観測データをだれでも簡単に利用できるようになりました。
 しかし、改めて日常を思い返すと、ITはまだまだ生活に十分浸透していません。
 たとえば、独居高齢者の家の中を計ってみれば、夏には37~8度、冬には6度以下の過酷環境だったり、空き巣侵入を検知するサービスはあってもまだまだ高価だったり、事故分析に絶大な威力を発揮した車のドライブレコーダーはあっても、犯罪や事故を抑止する人のウォークレコーダーはありません。
 天気予報は1時間刻みで明日の気温と湿度を教えてくれますが、倉庫の中の温度や湿度の未来はわからなかったりします。
いろいろな支援をする可愛いロボットも出来ましたが、まだまだ稚拙、そして高価です。

そんなに計ってどうするの

まず手軽に、安価に、さまざまな情報を集めて、評価するのがこのプロジェクトの最初の目標です。 もちろん、計って貯めるだけではありません。 その情報を使い、リアルタイムで様子をモニターしたり、専門家が判断したり、統計結果による診断や推定・予測をしたり、犯罪や事故の予兆検知したりなど、知識や判断としてみなさまにフィードバックする仕組みを提供します。

それって、いわゆるビッグデータの活用じゃないの?

たしかに、ビッグデータの活用の一形態には違いありません。 このプロジェクトでは、さまざまなシーンで、情報収集からフィードバックまでを一貫してご提供します。 欠かせない道具の1つが、スマートフォン。
機能の種類を列挙すると、高価な専用セキュリティー監視システムより多彩。活動量計と組み合わせれば、優れたバイタルモニター装置。カメラとマイクを活用すればドライブレコーダ並の装置に早変わり。
もちろん、コミュニケーション機能は通話、メール、SNSにとどまらず新しいスタイルが次々と生まれます。
この多彩な機能をネットに繋げば、顔や音声で人物を特定したり、雑踏に紛れた不審者を探し出したり・・・・街に、家庭に、学校にさまざまな安心と安全が、だれでも使える価格でお届けできるのです。

多様な目的に多彩なセンサーの活用

多様な目的に多彩なセンサーを利用するためには、すべてをスマートフォンで行うわけにはいきません。 必要に応じて、データ収集して送る装置、さまざまなクラウドサービスを研究開発してまいります。 すでに、汎用のデータ収集装置(TASS)を開発し、近距離通信のスタンダードであるBlueTooth、欧州ではセンサーデバイスとの通信のデファクトスタンダードになったenOcean、近距離通信の中でも通信距離が長いZigBeeなどの通信方式に対応したセンサーデータの収集を実現しています。